「私ばかり頑張っている…」介護に疲れた家族の心が軽くなる7つのヒント
「私ばかり頑張っている気がする……」
「家族だから、もっと頑張らないといけない」
そんな気持ちを抱えながら、認知症の親の介護を続けていませんか?
認知症の介護は、同じことを何度も聞かれたり、思うように話が通じなかったり、今までできていたことが難しくなったりするなど、家族の負担が少しずつ積み重なることがあります。
まず知っておきたいこと
介護に疲れてしまうことは、親を大切に思っていないからではありません。頑張っているからこそ、疲れることがあります。
①「疲れた」と感じた自分を責めない
介護をしていると、「もっと優しくしなければ」「自分が頑張らないと」と考えてしまいがちです。でも、疲れやイライラを感じること自体は、介護を続ける中で起こり得る自然な反応です。
②「全部やる」をやめてみる
食事、通院、買い物、掃除、薬の管理、見守り……。一つひとつは小さく見えても、毎日続けば大きな負担になります。
「自分がやらなければ」と思っていることを一度書き出し、家族や介護サービスに任せられることがないか考えてみましょう。
手放せるかもしれないこと
- 買い物や食事の準備
- 通院の付き添い
- 掃除や洗濯
- 日中の見守り
- 一時的な介護を誰かにお願いすること
③「親のため」と「自分の生活」を分けて考える
親のことを大切にするあまり、自分の仕事や睡眠、家族との時間まで削ってしまうことがあります。
しかし、介護する側が疲れ切ってしまえば、介護を長く続けることも難しくなります。自分の生活を守ることも、介護を続けるために必要なことです。
④ 家族だけで抱え込まない
「家族のことだから家族で何とかしなければ」と考える必要はありません。
ケアマネジャーや地域包括支援センター、介護サービスなど、介護を支える仕組みがあります。困っていることを具体的に伝えるだけでも、利用できる支援が見つかることがあります。
こんなときは、一人で抱えないで
- 介護で睡眠不足が続いている
- 親に強く当たってしまうことが増えた
- 仕事や家庭生活に影響が出ている
- 介護のことを考えるだけでつらくなる
⑤「少し離れる時間」をつくる
介護から離れる時間をつくることに罪悪感を持つ必要はありません。短時間でも自分の好きなことをしたり、ゆっくり食事をしたり、誰にも気を遣わず過ごしたりする時間は、介護を続けるうえでも大切です。
⑥「できなくなったこと」ばかり見ない
認知症の介護では、「以前はできたのに」と感じる場面が増えることがあります。
できなくなったことばかりを数えるのではなく、「今日は一緒に笑えた」「好きなものを食べられた」など、今できていることにも目を向けてみましょう。
⑦「施設に頼る」ことも選択肢に入れる
在宅介護を続けることが難しくなったとき、老人ホームなどの高齢者施設を検討するのも一つの方法です。
「施設に入れるのはかわいそう」と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、施設では介護の専門スタッフによる支援を受けながら生活できるため、本人だけでなく家族の負担を軽くできる場合があります。
こんな変化があれば、施設も検討してみませんか?
- 夜間の見守りが増えてきた
- 認知症の症状への対応が難しくなった
- 家族が仕事や家庭との両立に悩んでいる
- 一人暮らしの親の生活が心配になった
- 介護する家族の心身の負担が大きくなった
介護に疲れたときによくある質問
Q.親にイライラしてしまいます。自分は冷たいのでしょうか?
A.介護の負担が続けば、イライラしたり疲れたりすることはあります。自分を責めるより、負担が大きくなっていないかを見直し、周囲に相談することが大切です。
Q.老人ホームを考えるのは、まだ早いでしょうか?
A.「まだ入居する」と決める必要はありません。情報収集や見学だけでも構いません。早めに施設を知っておくことで、いざというときに慌てず選択しやすくなります。
「頑張ること」だけが介護ではありません
介護に疲れたとき、「もっと頑張らなければ」と考えるのではなく、どうすれば一人で抱え込まずに済むかを考えてみてください。
誰かに助けてもらうことも、介護サービスを利用することも、老人ホームを検討することも、決して「介護を投げ出すこと」ではありません。
親のことを大切にするためにも、介護する家族自身が倒れないことが大切です。まずは「もう疲れた」と感じている自分の気持ちを、否定しないところから始めてみませんか。
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