認知症で物を隠すのはなぜ?探すときの対応と予防方法
「財布をどこかに隠してしまった」
「大切な物が見つからず、何度も探している」
認知症のあるご家族が物を隠すようになり、対応に困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
物を隠す行動には、本人なりの理由や不安が関係していることがあります。今回は、認知症で物を隠す理由と、探すときの対応、暮らしの中でできる予防方法をわかりやすく解説します。
認知症で物を隠すのはなぜ?
認知症の方が物を隠す背景には、記憶力や判断力の変化、不安な気持ちなどが関係している場合があります。
1.大切な物を守ろうとしている
「誰かに取られたら困る」「大事な物だからしまっておきたい」という気持ちから、財布や通帳などを隠すことがあります。
2.しまった場所を忘れてしまう
自分で片付けたことや置き場所を思い出せず、物がなくなったと感じることがあります。見つからない不安から、何度も探す行動につながる場合もあります。
3.不安や寂しさを感じている
環境の変化や不安な気持ちから、物を集めたり、手元に置いたりすることで安心しようとすることがあります。
🌿 物を隠す行動には、本人なりの理由があるかもしれません。まずは「なぜそんなことをするの?」と責めるのではなく、本人の気持ちを理解しようとする姿勢が大切です。
物を探すときの対応|家族が意識したいこと
物が見つからないとき、家族も焦ってしまうものです。しかし、強い口調で責めたり、無理に納得させようとしたりすると、本人の不安が強くなることがあります。
① まずは気持ちを受け止める
「なくなってしまって心配ですね」
「一緒に探してみましょう」
このように声をかけ、本人の不安に寄り添いましょう。
② 一緒に落ち着いて探す
いつも置いている場所や、本人がよく使う引き出し、バッグの中などを確認します。
本人の話を聞きながら、無理のない範囲で探しましょう。
③ 見つからなくても責めない
「また隠したの?」
「どうして覚えていないの?」
このような言葉は、本人を追い詰めてしまうことがあります。見つからないときは、いったん休憩するなど、気持ちを落ち着けることも大切です。
物を隠す行動を防ぐための工夫
物を隠す行動を完全になくすことは難しい場合があります。大切なのは、本人の安心と安全につながる環境を整えることです。
- 決まった置き場所をつくる
財布や鍵などは、いつも同じ場所に置く習慣をつくります。 - 大切な物の管理方法を考える
通帳や印鑑などは、家族で管理方法を話し合い、紛失やトラブルに備えましょう。 - 危険な物は安全に保管する
薬や洗剤、刃物などは、誤使用や事故を防ぐため、適切な場所で管理します。 - 本人の安心できる環境を整える
生活リズムを整え、本人が落ち着いて過ごせる時間や場所を大切にしましょう。
本人の行動をすべて制限するのではなく、安全を確保しながら、できることや大切にしている気持ちを尊重することがポイントです。
よくある質問|認知症で物を隠すとき
Q.隠した物を勝手に処分してもよいですか?
本人にとって大切な物かもしれないため、できるだけ無断で処分することは避けましょう。ただし、危険物や衛生上の問題がある物は、安全を優先して対応します。
Q.何度も物を探している場合はどうすればよいですか?
本人の不安や体調、生活環境などを確認しましょう。対応に困る場合や、急に行動が変化した場合は、かかりつけ医や地域包括支援センターなどに相談してください。
まとめ|本人の気持ちに寄り添うことから
認知症で物を隠す行動には、記憶の変化や不安など、さまざまな背景が考えられます。
「隠さないで」と注意するだけではなく、本人の気持ちを受け止め、一緒に探すことや、安心して暮らせる環境づくりを心がけましょう。
ご家族だけで抱え込まず、医療機関や介護の専門職に相談することも大切です。
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