認知症の盗み癖はなぜ起こる?家族ができる対策と声かけ

認知症の「盗み癖」はなぜ起こる?

「財布を盗られた」「通帳を誰かに隠された」など、認知症の方が訴えることがあります。家族にとっては「そんなことをしていないのに」と、とてもつらい状況です。

こうした言動は、認知症に伴う「物盗られ妄想」の可能性があります。本人が家族を困らせようとしているとは限りません。

認知症で「盗られた」と思うのはなぜ?

認知症では、物を置いた場所や、しまったこと自体を思い出せなくなることがあります。
その結果、「自分がどこかに置いた」という記憶が抜けてしまい、「誰かに盗られたのでは?」と考えてしまう場合があります。

🌿 大切な物ほど不安が大きくなることも
財布や通帳、アクセサリーなど、本人にとって大切な物が見つからないと、不安や焦りが強くなることがあります。
「盗られた」という訴えの背景には、こうした不安が隠れていることもあります。

家族ができる3つの対策

① まずは気持ちを受け止める

「盗ってないよ」「また忘れたの?」と否定するのではなく、
「なくなって心配なんですね」「一緒に探してみましょう」と声をかけてみましょう。

② 一緒に探してみる

本人がよく物をしまう場所を確認しながら、一緒に探してみます。
見つかったときには「ほら、ここにあったでしょう」と指摘するより、
「見つかってよかったですね」と安心させることを意識しましょう。

③ 物の置き場所を決める

財布や鍵など、よく使う物の置き場所を決めておくことも対策になります。
本人が自分で確認できるよう、収納場所をわかりやすくしておくのもよいでしょう。

どんな声かけをすればいい?

❌「盗ってないって言ってるでしょう」
❌「自分でどこかに置いたんじゃない?」
❌「何度同じことを言うの?」

⭕「なくなって心配なんですね」
⭕「一緒に探してみましょう」
⭕「大切な物ですものね」

大切なのは、「盗られた」という訴えを事実として認めることではなく、本人が感じている不安や困りごとに寄り添うことです。

家族だけで抱え込まないことも大切

「盗られた」という訴えが何度も続くと、家族も精神的に疲れてしまいます。
急に症状が強くなった場合や、怒りや不安が強い場合には、かかりつけ医や認知症の専門医などに相談しましょう。

また、認知症の進行によって自宅での生活や見守りが難しくなってきた場合には、高齢者施設や老人ホームへの入居を検討することも選択肢の一つです。
認知症への対応や介護・医療体制は施設によって異なるため、本人の状態に合った環境を探すことが大切です。

🌿 よくあるQ&A

Q. 何度も「財布を盗られた」と言われて、家族も疲れてしまいます。

A. 家族だけで対応し続ける必要はありません。ケアマネジャーや医療機関、介護サービスなどに相談し、家族の負担を減らすことも大切です。

Q. 本当に誰かに盗まれた可能性はありませんか?

A. 「認知症だから」と決めつけず、実際に物がなくなっていないか確認することも大切です。事実の確認と、本人の不安への対応を分けて考えましょう。

Q. 老人ホームでも「盗られた」と訴えることはありますか?

A. 施設でも起こることがあります。入居後は、本人の様子や訴えをスタッフと共有しながら対応していくことが大切です。

無料相談のご案内

認知症の症状が進み、ご家族だけでの見守りや介護が難しくなってきたときは、老人ホームなど高齢者施設への入居を検討することもできます。

「認知症に対応できる施設を知りたい」「家族だけでの介護が難しくなってきた」など、お悩みの方はお気軽にご相談ください。

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