逃さないで|認知症の症状で危険なサインとは

「最近ちょっと物忘れが増えた気がする」
「年齢的なものかなと思っていた」

認知症は、最初は小さな変化から始まることが多く、
初期の段階では“ただの老化”と見分けがつきにくいことがあります。

しかし中には、
放置すると事故やトラブルにつながる“危険なサイン”もあります。

今回は、認知症で見逃したくない危険なサインについて、
ご家族が気づきやすいポイントを中心に解説します。

「物忘れ」と「認知症」は違う?

加齢による物忘れは誰にでも起こります。

例えば、
「何を食べたか忘れる」
「名前がすぐ出てこない」
などは一般的な老化でもみられます。

一方、認知症では、
“出来事そのもの”を忘れてしまうことがあります。

たとえば、
「食事をしたこと自体を覚えていない」
「通帳や財布をなくしたことを他人のせいにする」
など、生活への影響が強くなっていくのが特徴です。

特に注意したい“危険なサイン”

① 同じ失敗を何度も繰り返す

火の消し忘れ、鍵の閉め忘れ、
水道の止め忘れなどが増えてきた場合は注意が必要です。

特にガスコンロや暖房器具の管理ミスは、
火災や事故につながる危険があります。

② お金の管理ができなくなる

請求書の支払い忘れ、
不要な高額契約、
同じ商品を何度も購入するなどの変化も重要なサインです。

高齢者を狙った詐欺被害は、
認知症の初期段階で起こるケースも少なくありません。

③ 急に怒りっぽくなる・疑い深くなる

認知症では性格の変化が見られることがあります。

「財布を盗まれた」
「家族が勝手に物を持っていった」
など、強い被害妄想が出る場合もあります。

ご本人にとっては本当にそう感じているため、
頭ごなしに否定すると関係悪化につながることがあります。

④ 外出して帰れなくなる

道に迷う、
自宅の場所がわからなくなる、
いつも行けていた場所へ行けなくなる。

これは非常に重要な危険サインです。

徘徊による事故や行方不明につながる可能性があります。

⑤ 身だしなみや衛生状態が急に変わる

お風呂に入らなくなる、
同じ服ばかり着る、
ゴミ出しができないなど、
生活面の変化も見逃せません。

今まできちんとしていた人ほど、
変化に気づきやすいポイントです。

家族がやってしまいがちなNG対応

強く叱る・責める

「なんで忘れるの!」
「何回言えばわかるの?」

つい感情的になってしまうこともありますが、
ご本人も不安や混乱を抱えています。

責められることで、
さらに不安や症状が強くなることがあります。

無理に訂正し続ける

認知症の方は、
現実とのズレを感じながらも、
自分では整理できないことがあります。

無理に否定し続けるより、
安心できる声かけを意識することが大切です。

早めの相談が大切

認知症は、
早期発見・早期対応によって進行を緩やかにできる場合があります。

また、
介護サービスや見守り支援を利用することで、
ご家族の負担軽減にもつながります。

「まだ大丈夫かな」
と思う段階でも、
一度専門機関へ相談してみることはとても重要です。

認知症対応に慣れた老人ホームでは、
見守りや生活支援を受けながら安心して暮らせる環境が整っている場合もあります。

まとめ

認知症の危険サインは、
日常生活の小さな変化として現れることがあります。

「歳のせいかな」で済ませず、
いつもと違う様子に気づくことが大切です。

特に、
火の不始末、
お金のトラブル、
道に迷うなどは、
事故や被害につながる可能性があります。

ご本人もご家族も安心して暮らしていくために、
早めの相談と準備を心がけましょう。

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