認知症の方のプライドを守る接し方
認知症の介護をしていると、
「どうしてこんなこともできないの?」
「さっきも説明したのに…」
そんな気持ちが湧いてしまうこともあるかもしれません。
ですが、認知症になってもその人の人格やプライドはなくなりません。
むしろ、できないことが増えるほど「自分らしさ」を守ろうとする気持ちは強くなることがあります。
今回は、認知症の方のプライドを傷つけずに接するためのポイントを紹介します。
認知症でも「心」はしっかり感じている
認知症になると、記憶や判断力に変化が起こります。
しかし、感情の部分は長く保たれると言われています。
例えば、
- 責められた
- 馬鹿にされた
- 子ども扱いされた
こうした気持ちははっきりと感じ取ることがあります。
そのため、言葉や態度によっては自尊心が傷つき、不安や怒りにつながることもあります。
プライドを守る接し方のポイント
① 否定から入らない
認知症の方が間違ったことを言ったとき、つい
- 「違うでしょ」
- 「それはさっき言ったよ」
と言いたくなることがあります。
ですが、まずは一度受け止めることが大切です。
例えば、
- 「そう思ったんですね」
- 「そういうこともありますよね」
といった言葉に変えるだけでも、安心感が生まれます。
② 子ども扱いしない
優しくしようとして、つい
- 「すごいね〜」
- 「よくできました」
と声をかけることがあります。
ですが、これは子ども扱いと感じられることもあります。
代わりに、
- 「助かりました」
- 「ありがとうございます」
と大人として尊重する言葉を使うと、自然な関係を保ちやすくなります。
③ 「できること」を大切にする
認知症になると、できないことに目が向きがちです。
しかし、実際にはまだできることもたくさんあります。
- 食事の準備を少し手伝う
- 洗濯物をたたむ
- 植物の水やり
こうした役割があると、自分の存在価値を感じやすくなります。
④ 人前で注意しない
家族や他人の前で注意されると、強くプライドが傷つくことがあります。
もし伝える必要がある場合は、さりげなく二人のときに伝える方が安心です。
介護する側も完璧でなくていい
毎日優しく接することは、簡単なことではありません。
介護をしていると、
- 疲れてしまう
- イライラしてしまう
- つい強く言ってしまう
そんな日もあると思います。
それでも、「この人の気持ちを大切にしたい」と思っていること自体が、とても大切なことです。
介護が難しくなってきたときは
認知症の介護は、家族だけで抱えると負担が大きくなってしまうことがあります。
老人ホームでは、
- 認知症ケアの経験があるスタッフ
- 穏やかな生活環境
- 日常生活のサポート
など、安心して生活できる環境が整えられている施設もあります。
また、認知症の方の入居・生活支援に対応している施設も多くあります。
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そんなときは、一人で抱え込まずにご相談ください。
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