3月3日と「耳の日」──シニア世代に大切な“聞こえ”の話
3月3日はひな祭りとして知られていますが、実は「耳の日」でもあります。「3(み)・3(み)」の語呂合わせから、日本耳鼻咽喉科学会が1956年に制定しました。この日は、耳の健康を考え、聴力の大切さを見直す良い機会です。特にシニア世代にとって、「聞こえ」は生活の質(QOL)に直結する重要な要素。今回は、加齢による聴力低下とその対策についてお話しします。
1. 加齢による聴力の変化
年齢とともに、多くの人が「聞こえづらい」と感じるようになります。これは**「加齢性難聴」**と呼ばれ、特に高音域(子どもや女性の声)が聞き取りにくくなるのが特徴です。
✅ こんな症状ありませんか?
☑ テレビの音量を以前より大きくしている
☑ 後ろから話しかけられると気づかないことがある
☑ 会話の中で「え?」と聞き返すことが増えた
☑ 集まりの場で会話についていけないと感じる
これらの症状がある場合は、**「聞こえのチェック」**を受けることをおすすめします。
2. 聴力低下が生活に与える影響
「少し聞こえづらいだけ」と思って放置すると、さまざまなリスクが伴います。
🛑 コミュニケーションの減少
➡ 家族や友人との会話が減り、孤独感が増える
🛑 認知症のリスクが高まる
➡ 難聴は認知症の発症リスクを高める要因の一つとされています
🛑 安全面での不安
➡ 車のクラクションや非常ベルの音に気づきにくくなる
加齢による聴力低下は避けられませんが、早めの対策で生活の質を維持することが可能です。
3. シニア世代ができる「耳の健康」対策
耳の健康を守るために、今日からできることを実践してみましょう!
✅ ① 定期的に聴力をチェックする
➡ 40~50代から年に1回は耳鼻科で聴力検査を受ける
✅ ② 補聴器を積極的に検討する
➡ 最近の補聴器は小型で自然な聞こえをサポート(早めの導入が効果的)
✅ ③ 耳を守る習慣をつける
➡ 大音量の音楽を避ける、耳掃除をやりすぎない
✅ ④「聞く力」を鍛える
➡ 会話の中でしっかり耳を傾ける、聞き返すときは「キーワード」で確認する
4. まとめ
「耳の日」にちなんで、ご自身の「聞こえ」について振り返るきっかけにしてみませんか?
聴力の低下を自覚したら、「年だから仕方ない」と諦めず、早めに検査・対策をすることで、楽しく快適な生活を送ることができます!
家族や友人との大切な会話をいつまでも楽しむために、ぜひ今日から耳の健康を意識してみましょう。