認知症ケア 記憶より心に残るもの

認知症になると、
「昨日のことを覚えていない」
「さっき話したことを忘れてしまう」

そんな場面が増えていきます。

すると介護する側は、
どうしても“記憶”に目が向きがちになります。

でも、認知症ケアで本当に大切なのは、
記憶よりも、心に残るものです。


忘れても「感じたこと」は残ります

何をしたかは忘れてしまっても、
どう感じたかは、心に残りやすいと言われています。

・安心した
・うれしかった
・悲しかった
・怖かった

こうした感情は、
言葉や記憶があいまいになっても、
その人の中に積み重なっていきます。

だからこそ、
認知症ケアでは「正しく覚えてもらう」よりも、
安心できる時間をつくることが大切になります。


「間違いを正す」より「気持ちを受け止める」

認知症の方が、
事実とは違う話をすることがあります。

そんな時、

❌「それは違うよ」
❌「何回言えば分かるの」

と伝えると、
恥ずかしさや不安だけが残ってしまうことがあります。

一方で、

⭕「そう思ったんだね」
⭕「そんな気持ちだったんだね」

と受け止めると、
「分かってもらえた」という感覚が心に残ります。

記憶は薄れても、
その安心感は、次の行動や表情に表れてきます。


心に残った感情は、行動として表れます

・穏やかな表情になる
・笑顔が増える
・不安が和らぐ

逆に、

・怒りっぽくなる
・拒否が強くなる
・落ち着かなくなる

こうした行動の背景には、
過去に感じた不安や悲しさが残っていることもあります。

「どうしてこんな行動をするの?」ではなく、
「どんな気持ちが残っているのかな」
と考えることが、ケアをやさしくします。


環境も「心に残るもの」のひとつ

声かけや接し方だけでなく、
過ごす環境も、心に残ります。

・落ち着く雰囲気
・安心できる人間関係
・急かされない空気

これは在宅介護でも、老人ホームでも同じです。

特に施設を選ぶ際は、
認知症の方の入居・対応がどのように行われているか
を確認することがとても重要です。

・認知症ケアへの考え方
・スタッフの声かけや関わり方
・不安が強い時の対応

こうした積み重ねが、
「ここは安心できる場所」という感情をつくります。


記憶より、心に残る毎日を

認知症ケアは、
覚えてもらうことを目標にしなくていいのです。

今日、安心できたか。
今日、穏やかに過ごせたか。

その積み重ねが、
ご本人の心を支えていきます。

記憶よりも、
心に残る関わりを大切にしていきましょう。


ひとりで悩まなくて大丈夫です

認知症ケアや住まい選びに、
迷いや不安はつきものです。

「在宅で続けるべきか悩んでいる」
「認知症が進んだ場合の住まいが心配」

そんな時は、
無料相談をご利用ください。

ご本人の気持ちを大切にしながら、
認知症の方の入居・対応も含めて、一緒に考えます。