認知症ケア 同じ話を繰り返すときの心構え
「さっきも同じ話を聞いたのに、また始まった……」
認知症の方と向き合っていると、
こんな瞬間に何度も出会います。
イライラしてしまう自分を
「冷たいのかな」「ダメな介護者かも」
と責めてしまう方も少なくありません。
でも、それはとても自然な感情です🍃
なぜ、同じ話を繰り返すの? 🤔
認知症の方が同じ話を繰り返すのは、
決して「わざと」ではありません。
よくある理由は、次のようなものです。
・さっき話したことを覚えていない
・不安な気持ちを落ち着かせたい
・誰かとつながっていたい
・自分の存在を確認したい
話の内容そのものより、
「安心したい」「聞いてほしい」という気持ちが前に出ています。
まず大切にしたい考え方 🌱
その方にとっては、毎回が「初めての話」
私たちの時間の感覚と、
認知症の方の時間の流れは違います。
同じ話でも、
本人の中では
「今、思い出した大切なこと」なのです。
この視点を持つだけで、
心の余裕が少し生まれることがあります。
無理に止めなくて大丈夫 🙅♀️
つい、こんな言葉が口に出そうになることもあります。
「それ、さっきも聞いたよ」
「もう何回も言ってるよ」
でも、無理に止める必要はありません。
止めることで、
否定されたと感じたり、不安が強くなったりして、
さらに同じ話を繰り返すこともあります。
心が疲れにくくなる、やさしい工夫 🌼
全部を聞こうとしなくていい
真剣に、完璧に聞こうとしなくて大丈夫です。
たとえば、
・相づちだけで受け止める
・話の途中で「そうだったんですね」とまとめる
・共感の言葉を一言だけ添える
「ちゃんと聞かなきゃ」より、
「安心してもらえたらOK」
それくらいで、十分です。
同じ話は「心の安定剤」 💭
同じ話を繰り返すことで、
本人の心が落ち着いている場合があります。
大切な思い出
安心できる出来事
誇りに思っている経験
それを語ることで、
「私はここにいる」
「私は大丈夫」
と確認しているのかもしれません。
介護するあなたが壊れないことが一番大切 🫶
できない日があってもいい
毎回、優しく聞けなくてもいい
イライラする日があってもいい
介護は感情を使うものです。
疲れて当然、余裕がなくなる日があって当然です。
できなかったことより、
「今日はここまでできた」
そう区切ってあげてください。
ひとりで抱え込まなくていい 🌿
認知症ケアは、
家族だけで背負うものではありません。
状況によっては、
・施設という選択
・プロの手を借りること
・環境を変えること
が、本人にとっても
家族にとっても安心につながる場合があります。
※認知症の方の入居・対応については、施設ごとに異なります。
「この対応で合っているのかな」
「もう限界かもしれない」
そんな気持ちを抱えたまま、
無理をし続けなくて大丈夫です。
認知症の方の入居や暮らしの選択について、
整理するだけのご相談でも構いません。
お気軽にご相談ください。
話すことで、気持ちが少し軽くなることもあります。

