認知症の親が夜中に起きる・騒ぐのはなぜ?家族ができる対策

「夜中に何度も起きてしまう」「大声で家族を呼ぶ」「外に出ようとする」

認知症の親が夜中に起きたり騒いだりすると、家族は十分に眠れず、心身ともに疲れてしまいます。何度も対応していると、ついイライラしてしまうこともあるでしょう。

しかし、本人もわざと家族を困らせているわけではありません。今回は、認知症の方が夜中に起きる原因と、家族ができる対策を紹介します。

認知症の親が夜中に起きる原因

1.昼夜の感覚が分かりにくくなる

認知症によって時間や状況を把握しにくくなり、夜なのに朝だと思って起き出すことがあります。「仕事に行かなきゃ」「家に帰らないと」と訴える場合もあります。

2.睡眠リズムが乱れている

日中の活動量が少なかったり、昼寝が長くなったりすると、夜に眠れなくなることがあります。朝はカーテンを開けて日光を浴び、体調に合わせて散歩や趣味を楽しむ時間を作りましょう。

3.不安や体の不調がある

暗い部屋で不安を感じるほか、トイレに行きたい、痛みがある、便秘などの理由で眠れない場合もあります。夜間の行動が急に始まったときは、感染症や薬の影響なども考えられるため、医療機関に相談しましょう。

夜中に起きる親への3つの対策

1.無理に寝かせようとしない

「早く寝て!」と強く言うと、不安や混乱が強まることがあります。「まだ夜だから、少し休みましょう」「ここにいるから大丈夫ですよ」など、安心できる声かけを心がけましょう。

2.夜間の安全を確保する

足元を照らす照明を設置し、床のコードや敷物など、転倒につながるものを片付けます。外へ出ようとする場合は玄関などの安全対策も必要ですが、緊急時の避難経路は確保しましょう。

3.家族だけで抱え込まない

起きる時間や行動を記録すると、原因を考える手がかりになります。かかりつけ医やケアマネジャー、地域包括支援センターに相談し、介護サービスや見守り体制を見直しましょう。

夜間の介護が限界なら、施設も選択肢に

毎晩の対応で眠れない、仕事や家事に支障が出ている、自分自身も体調を崩している。このような状態が続くなら、介護の方法を見直すことも大切です。

ショートステイなどを利用して休息を確保する方法もあります。夜間の見守りが難しい場合は、認知症に対応するグループホームや介護付き有料老人ホームなども検討できます。夜間の職員配置や対応できる症状は施設によって異なるため、事前に確認しましょう。

家族が介護を続けられなくなる前に、専門家の力を借りることは決して悪いことではありません。

よくある質問(Q&A)

Q.夜中に騒ぐのは認知症が進行したからですか?

A.必ずしもそうとは限りません。睡眠リズムの乱れや体の不調なども考えられます。急な変化があれば医療機関に相談しましょう。

Q.夜間の介護がつらいときはどうすればよいですか?

A.ケアマネジャーなどに相談し、介護サービスや施設入居も含めて支援体制を見直しましょう。家族自身の睡眠と健康も大切です。

まとめ

認知症の親が夜中に起きる背景には、時間の感覚の変化や不安、睡眠リズムの乱れなど、さまざまな原因があります。安心できる声かけや安全対策を取り入れながら、必要に応じて専門家に相談しましょう。

夜間の介護が負担になっている場合は、老人ホームへの入居も選択肢の一つです。本人と家族の双方が安心して暮らせる方法を考えていきましょう。

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