認知症の方にYouTubeを見せるときの注意点 ──「良かれと思って」が逆効果にならないために
🌿「テレビばかりなので、YouTubeなら楽しめるかも」
そう思って見せてみたら、
落ち着くどころか、混乱してしまった…
そんな経験をしたご家族も少なくありません。
YouTubeは使い方次第で
心を落ち着かせる時間にも、
不安や混乱を強めてしまう原因にもなります。
この記事では、
認知症の方にYouTubeを見せるときに知っておきたい注意点を
分かりやすく整理します。
大前提として知っておいてほしいこと
YouTubeが
-
認知症に良い
-
症状を改善する
と医学的に断定はできないです。
ただし、
-
落ち着いた
-
表情が和らいだ
-
昔を思い出して話し始めた
といった個別の良い反応が見られるケースがあることは、
多くの介護現場・家庭で経験されています。
👉
**「効果があるかどうか」より
「悪影響を避けること」**が、何より大切です。
注意点①
刺激が強い動画は避ける
認知症の方は、
-
急な音
-
大きな声
-
早いカット
-
派手な演出
に、強い不安を感じることがあります。
特に注意したいのは、
-
テンポの早いバラエティ
-
大音量の音楽
-
急に始まる効果音
👉
本人が驚いたり、眉をひそめたら要注意です。
注意点②
勝手に次の動画が流れる設定
YouTubeは、
自動的に次の動画が再生されます。
その結果、
-
さっきと全く違う内容
-
急に騒がしい動画
-
不安をあおる映像
に切り替わることがあります。
🌿「さっきまで穏やかだったのに、急に怒り出した」
という相談も少なくありません。
※
自動再生をオフにできるかどうかは
機器や設定によって異なるため要確認です。
注意点③
広告が混乱の原因になることも
YouTubeの広告は、
-
突然始まる
-
声が大きい
-
内容が分かりにくい
という特徴があります。
認知症の方が、
-
「これは何?」
-
「買わなきゃいけないの?」
と不安になるケースも。
👉
広告が出る前提で、
家族が近くにいる状態が安心です。
注意点④
「長時間つけっぱなし」にしない
落ち着いているからといって、
-
一日中流しっぱなし
-
家族が席を外す間の代わり
にしてしまうと、
-
かえって疲れる
-
混乱が強まる
可能性があります。
どれくらいが適切かは
個人差が大きいですが、
🌿
「一緒に見る → 少し休む」
このリズムがおすすめです。
注意点⑤
本人の反応を「正解」と考える
YouTube選びに、
万人向けの正解はありません。
-
好きだった音楽に反応しない
-
昔話より自然映像が合う
-
今日は大丈夫でも、明日は合わない
こうした変化は、
認知症では珍しくなく、理由は不明なことも多いです。
👉
「昨日よかった=今日もよい」とは限らない
と考えておくと、気持ちが楽になります。
安心して見せるための工夫
🌿 多くのご家族が実践している工夫です。
-
音量は小さめ
-
画面は大きめ(テレビ推奨)
-
ジャンルは固定
-
家族が近くにいる
これだけでも、
トラブルはかなり減らせます。
YouTubeで落ち着かなくなってきたら
-
イライラが増えた
-
被害妄想が強くなった
-
一人時間がつらそう
そんな変化が出てきたら、
🌿「動画が合わない」のではなく
🌿「生活環境そのものを見直す時期」
かもしれません。
ただし、
すぐに施設が必要かどうかは、
段階的に考えることが大切です。
無料相談のご案内
「家での時間の過ごし方が、だんだん難しくなってきた」
「YouTube以外の選択肢も考えたほうがいいのか迷っている」
そんな時は、
施設選びを含めて相談できる窓口を活用してみてください。
今すぐ入居を決める必要はなく、
状況整理だけでも十分意味があります。

