認知症の困った行動⑯家族が疑われるときの心の守り方
「お金を盗ったでしょ?」
「勝手に持っていったんじゃないの?」
大切な家族から突然向けられる疑いの言葉に、
深く傷ついてしまう方は少なくありません。
一生懸命に支えているからこそ、
その言葉は心に強く残ります。
今回は、家族が疑われてしまう理由と、
そのときに大切にしたい“心の守り方”をお伝えします。
🟢 なぜ家族が疑われてしまうのか?
この行動の背景には、認知症特有の変化があります。
① 記憶障害による“紛失感”
・どこにしまったか思い出せない
・自分で動かしたことを忘れている
その結果、
👉「なくなった=誰かが取った」
と考えてしまうことがあります。
② 身近な人ほど疑いの対象になる
認知症の方は、
よく関わる人を中心に物事を考える傾向があります。
そのため、
・同居している家族
・介護をしている人
が疑いの対象になりやすいのです。
③ 不安や混乱の表れ
認知症の方は、
・状況が理解できない不安
・自分でも説明できない違和感
を抱えています。
その不安を埋めるために、
“誰かのせい”にすることで納得しようとすることがあります。
🟢 傷ついてしまうのは自然なこと
疑われたとき、
・悲しい
・悔しい
・否定したくなる
こうした感情が湧くのは当然です。
ですが、
👉 それは「あなた個人」が否定されているわけではありません
👉 症状として起きているものです
と理解することが、心を守る第一歩になります。
🟢 やってしまいがちな対応
❌ 強く否定する
「そんなことするわけないでしょ!」
→ 感情的な対立につながる
❌ 言い合いになる
→ 本人は納得できず、関係が悪化する
❌ 正そうとしすぎる
→ 認知症の症状には“正論”が通じにくい
🟢 心を守るための関わり方
① 事実よりも“安心”を優先する
「大丈夫だよ、一緒に探そうか」
「心配だったね」
👉 不安を受け止めることで落ち着くことがあります
② 距離を少し取る勇気
毎回真正面から受け止めると、
心が疲れてしまいます。
・少し話題を変える
・一度その場を離れる
👉 自分を守る行動も大切です
③ 「病気の影響」と切り分ける
👉 言葉をそのまま受け取らない
👉 “症状として起きている”と捉える
これだけでも、心のダメージは大きく変わります。
④ 一人で抱えない
・家族に共有する
・ケアマネジャーに相談する
👉 気持ちを外に出すことで整理されます
🟢 在宅介護で難しさが増すサイン
以下のような状態が続く場合、
介護環境の見直しが必要なこともあります。
・疑いの言動が頻繁になる
・関係が悪化してしまう
・介護者のストレスが強くなっている
🟢 認知症対応の施設という選択
認知症対応の老人ホームでは、
・ご本人の不安や混乱を理解した対応
・一定の距離感を保てる関係性
・感情的な衝突が起きにくい環境
が整っています。
また、
認知症の方の入居・対応に慣れたスタッフが関わることで、
疑いの言動が落ち着くケースも多く見られます。
🟢 まとめ
家族が疑われるときは、
👉 認知症の症状によるもの
👉 不安や混乱の表れ
であることがほとんどです。
大切なのは
✔ 正そうとするより、安心させること
✔ 自分の心を守ること
✔ 一人で抱え込まないこと
です。
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状況やご希望に合わせて、
認知症の方の受け入れに対応した施設をご提案いたします。
ご本人にもご家族にも、
無理のない関係を続けていくために、一緒に考えていきましょう。

