認知症に音楽がおすすめな理由|高齢者が楽しめる音楽の選び方
「認知症の親に何か楽しみを作ってあげたい」「家でできることはないかな?」と考えたとき、取り入れやすいものの一つが音楽です。
音楽は、聴くだけでなく、一緒に歌ったり、手拍子をしたり、昔の思い出を話したりするきっかけにもなります。今回は、認知症の高齢者に音楽を取り入れるメリットと、曲の選び方をご紹介します。
なぜ認知症に音楽がおすすめなの?
認知症の方に対する音楽を使った取り組みについては、さまざまな研究が行われています。音楽によって、気分や感情面、生活の質、行動面などに良い影響が期待されるという報告があります。
特に、昔から聴いていた曲や思い出のある音楽は、会話のきっかけになることがあります。言葉でのコミュニケーションが難しくなっても、音楽を楽しめる場合があります。
音楽を楽しむメリット
- 気分転換になる
- 家族との会話のきっかけになる
- 昔の思い出を話すきっかけになる
- 歌や手拍子など一緒に楽しめる
- 日常生活の中に楽しみを作りやすい
※音楽による効果には個人差があります。認知症そのものを治療したり、認知機能を必ず改善したりするものではありません。
高齢者が楽しみやすい音楽の選び方
① 若い頃に聴いていた曲
まず試してほしいのが、本人が若い頃によく聴いていた音楽です。
昭和の歌謡曲、童謡、民謡など、本人にとって「懐かしい」と感じる曲を探してみましょう。
② 本人が好きだった曲
「昔よく歌っていた曲」「好きな歌手の曲」など、本人の好みを優先することも大切です。
家族が「この曲なら喜ぶかな?」と思ったものを流してみて、表情や反応を見ながら探していくのもよいでしょう。
③ 一緒に歌える曲
聴くだけでなく、一緒に歌ったり手拍子をしたりするのもおすすめです。音楽を通して家族と同じ時間を楽しむことができます。
無理に聴かせる必要はありません
「認知症に良いから」と、本人が望んでいない音楽を無理に聴かせる必要はありません。
音量が大きすぎたり、好みではない音楽だったりすると、かえって不快に感じることもあります。本人の表情や様子を見ながら、心地よい音量と時間で楽しみましょう。
大切なのは「何を聴くか」だけではありません
家族と一緒に歌う、昔の思い出を話す、音楽を聴きながらゆっくり過ごす。こうした時間そのものが、高齢者にとって大切な楽しみになることがあります。
よくある質問
Q. 認知症の人に音楽を聴かせると認知症が治りますか?
A. 音楽を聴くことで認知症が治るとはいえません。音楽を使った取り組みは、気分や生活の質などに良い影響を与える可能性がありますが、効果には個人差があります。
Q. どんな音楽を選べばいいですか?
A. まずは本人が若い頃に聴いていた曲や、好きだった曲から試してみましょう。「懐かしい」「好き」と感じられる音楽を本人の反応を見ながら選ぶことが大切です。
音楽を「その人らしい時間」に
認知症になっても、好きな音楽や大切な思い出がなくなるわけではありません。
「昔はどんな歌が好きだった?」と家族で話してみることから始めてみてはいかがでしょうか。音楽をきっかけに、本人の好きなことや大切にしてきた思いを知ることができるかもしれません。
認知症の方の高齢者施設選びもご相談ください
認知症の親の生活を考える中で、「自宅での介護が難しくなってきた」「認知症に対応している高齢者施設を探したい」と感じることもあるでしょう。
高齢者施設によって、認知症への対応やレクリエーション、生活の過ごし方などは異なります。ご本人に合った住まいを考えてみませんか。
※本記事は一般的な情報を紹介するもので、医療上の診断や治療を目的とするものではありません。症状や対応について心配な場合は、医師や専門職にご相談ください。

