海外在住のため、老人ホームに入居した親のサポートができません

「海外に住んでいるため、日本の親が老人ホームに入居しても、なかなか様子を見に行けない」

「体調が悪くなったとき、施設から連絡が来てもすぐに駆けつけられない……」

海外で暮らすご家族にとって、日本にいる親の生活や健康状態は気がかりなものです。老人ホームに入居していれば安心と思う一方で、日々の様子が分からず、もどかしさを感じることもあるでしょう。

しかし、遠くに住んでいても、親の暮らしを支える方法はあります。大切なのは、施設との連絡方法や緊急時の対応をあらかじめ整えておくことです。

海外から親をサポートするための3つの基本

  • 老人ホームとの連絡方法を決めておく
  • 親本人と定期的にコミュニケーションを取る
  • 緊急時に日本国内で対応できる人を確認しておく

1.老人ホームのスタッフと連絡を取り合う

まず確認したいのは、入居している老人ホームとの連絡体制です。

施設では、介護や日常生活の支援を受けられますが、健康状態の報告方法や緊急時の対応は施設によって異なります。海外在住であることを伝え、普段の連絡方法や、体調が急変した場合の連絡先・連絡手順を確認しておきましょう。

時差がある場合は、連絡がつきやすい時間帯や、電話以外にメールなどで連絡できるかも相談しておくと安心です。施設からの連絡を受け取れるよう、登録している電話番号やメールアドレスも最新の状態にしておきましょう。

2.電話やビデオ通話で親の様子を確認する

定期的に電話やビデオ通話をすることも、離れて暮らす親を支える大切な方法です。

会話では、体調だけでなく、食事はおいしく食べられているか、夜は眠れているか、施設で楽しみを見つけられているかなど、普段の暮らしについても聞いてみましょう。

ただし、親が電話で「元気だよ」と話していても、困りごとをうまく伝えられないことがあります。本人の話だけで判断せず、必要に応じて施設のスタッフにも様子を確認するとよいでしょう。

3.日本国内で頼れる人を確認しておく

体調の急変や入院など、海外からの対応だけでは難しい場面もあります。

近くに住むきょうだいや親族、信頼できる人がいる場合は、本人の同意を得たうえで、緊急時に連絡できるか相談しておくと安心です。ただし、特定の家族だけに負担が集中しないよう、できることや対応範囲を事前に話し合っておきましょう。

身近に頼れる人がいない場合は、施設にどこまで対応してもらえるのかを確認し、必要に応じて地域の相談窓口などにも相談しましょう。緊急連絡先に登録することと、医療・介護や金銭に関する意思決定を任せることは別です。本人の希望を確認し、必要な手続きは専門家にも相談しながら準備することが大切です。

4.帰国時には施設で直接話を聞く

帰国する機会があれば、親との面会に加え、施設のスタッフと話す時間を設けてみましょう。

日々の生活の様子や最近の変化、今後必要になりそうな支援について直接聞くことで、電話やメールだけでは分からなかったことに気づける場合があります。

帰国の予定が決まったら、面会や相談の時間を事前に施設へ確認しておくと、限られた滞在時間を有効に使えます。

Q&A|海外在住の親のサポートでよくある疑問

Q.海外に住んでいても、施設から親の状況を教えてもらえますか?

A.本人の同意や施設の個人情報保護方針などによって対応は異なります。入居時や早い段階で、情報共有の範囲や連絡方法について施設に確認しておきましょう。

Q.日本に頼れる家族がいない場合はどうすればよいですか?

A.まずは施設に緊急時の対応体制を確認し、必要に応じて地域包括支援センターや自治体の相談窓口などに相談しましょう。状況によって利用できる支援は異なります。

離れて暮らしていても、できるサポートがあります

海外在住の場合、親のそばにいて日々の様子を確認することは難しいかもしれません。それでも、施設との連絡体制を整え、親との会話を続け、緊急時の対応を考えておくことで、離れていても支えられることはあります。

すべてを自分だけで抱え込まず、施設や地域の相談窓口など、頼れる相手とつながっておくことが大切です。

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