家族の意見がまとまらない老人ホーム選びの進め方

老人ホームを探し始めると、
多くのご家族がぶつかるのが「意見がまとまらない問題」です。

兄弟で考え方が違う。
親と子で希望が合わない。
話し合うたびに、なんとなく空気が重くなる…。

でもそれは、
誰かが間違っているからではありません。


なぜ、家族の意見は食い違うのか

老人ホーム選びでは、
立場によって見えているものが違うことがよくあります。

  • 介護している人 → 現実的な負担や限界
  • 離れて暮らす家族 → 理想や「まだ大丈夫」という思い
  • 本人 → 不安・抵抗・今の生活への執着

それぞれが、
「大切にしたいもの」を守ろうとしているだけ。

だから、意見が割れるのは自然なことなのです。


まず決めるべきは「施設」ではない

意見がまとまらないとき、
いきなり施設名を出して話し合おうとすると、うまくいきません。

先に話し合っておきたいのは、こちらです。

✔ 今、何が一番困っているのか
✔ この先、何が心配なのか
✔ 家族として、何を一番大切にしたいのか

「どこに入るか」よりも、
「どう過ごしてほしいか」
を共有することが大切です。


全員の意見を一致させなくていい

家族全員が、100%同じ意見になることはほとんどありません。

それでも大丈夫です。

大切なのは、
「全員が納得できるライン」を探すこと

✔ 完璧ではないけれど、受け入れられる
✔ 無理をしている人が一人だけにならない
✔ 本人の尊厳が守られている

この3つがそろえば、
「間違った選択」になることはほとんどありません。


認知症がある場合、特に意見が割れやすい

認知症があると、
家族の迷いや不安はさらに大きくなります。

「本人の意思をどう考えるか」
「今は入れるけど、進行したらどうなるか」

先が見えない分、
判断が難しくなり、家族間で温度差が出やすくなります。

そんなときは、
今の状態で必要な支援に一度立ち返ることが大切です。


第三者が入ると、話が進むこともある

家族だけで話していると、
感情が先に立ってしまうことがあります。

そんなときは、
第三者の視点が入ることで、驚くほど整理されることも。

・状況を客観的に整理する
・選択肢を現実的な範囲に絞る
・家族それぞれの気持ちを言葉にする

「決めてもらう」のではなく、
決めるための材料を整えるイメージです。


家族がもめるのは、大切に思っている証拠

意見がまとまらないと、
つい自分や家族を責めてしまいがちです。

でもそれは、
「ちゃんと考えている」証拠でもあります。

老人ホーム選びは、
正解を当てる作業ではありません。

今の状況で、
無理のない選択を探していくことが大切です。

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