【BOOKS GUIDE】マンガでわかる 認知症 の人の心の中が見える本 (わかさカラダネBooks)

内容紹介

認知症の人は、理由もなく不可解な行動や言動を取るのではありません。
むしろ、認知症の人は懸命に考えているのです。認知症の世界に思いを馳せ、
その心の内が見えれば、不可解な行動にも理由や意味のあることがわかります。
理由がわかれば、ケアをする側の心理的な負担が軽くなり、優しく接することができるのです。

本書では、私がこれまで数多くの認知症の患者さんをケアしてきた経験をもとに、
認知症の人が見ている世界や、良好なケアができたケースについて、マンガ形式で紹介していきます。
認知症でない私たちが、認知症の世界に思いを馳せることが、認知症の人の不安を取り除き、
質の高いケアをする第一歩になるでしょう。

(著者まえがきより、一部抜粋)

第1章

「認知症の人に見えている世界」と「認知症でない人の世界」との差を
マンガでわかりやすく紹介していきます。
各エピソードのあとには、それぞれの症状についてくわしく解説していきます。

1、「何度も同じことを聞く」〜短期記憶の低下〜

2、「どこにいるのかがわからない」〜時間と場所の見当識障害〜

3、「この人、誰かしら」〜人の見当識障害〜

4、「帰り道がわからない」〜見当識障害と空間認識障害〜

5、「『あなたが財布を盗んだの』?という」〜物盗られ妄想〜

6、「簡単な計算ができない」〜失計算〜

7、「言葉が出にくい」〜失語〜

8、「相手の話が理解できない」〜言葉の理解力の低下〜

9、「体が上手く動かせない」〜運動機能の低下〜

10、「そこにないものが見えたり、見間違えたりする」〜幻視・錯視〜

第2章

介護現場で出合った不思議なケースについて、どのように解決に導いたかをマンガで紹介していきます。
各ケースは、人名や状況などを変えていますが、いずれも私の体験が元になっています。
また、二重線のコマは、認知症の方の主観、つまり認知症の世界を表現したものです。

1、深夜に老人ホーム内を歩きまわる理由は?
2、「のどが乾いた」といいながらハサミを探す理由は?
3、丁寧なケアをしても介護拒否が治まらないのはなぜ?
4、元気だった人が突然、今いる場所がわからなくなった理由は?
5、夜になると現れる幽霊の正体は?
6、「サラダが怖い」と食べないおばあさんの心の中は?
7、仲良し夫婦が食べるお茶漬けの正体は?
8、台用布巾で床まで拭いてしまう心の内は?
9、大好きな習字で涙を流す理由は?
10、「最近見かけなかったわね」の言葉に川畑が涙した理由は?
内容(「BOOK」データベースより)

認知症になると何もわからなくなる。認知症になると本人も家族も不幸になる。それは誤りです。認知症の人の心に、私たちと少し異なる世界が広がっているに過ぎません。本書を読めば、目からウロコが落ちて認知症の人への目線や接し方が変わります。全国で導入されている認知症対策メソッドを開発した介護のプロが教えるケアの極意!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

川畑/智
理学療法士。株式会社Re学代表。熊本県を拠点に、病院や施設における認知症予防や認知症ケアの実践に取り組むとともに、認知症予防プログラムの開発責任者を務めるなど、国内外の地域福祉政策にたずさわる。年間200回を超える講演活動を行い、介護予防に関する普及啓発活動にも力を入れている。平成29年には認知症の人とその家族を支える新しい資格制度「ブレインマネージャー」を創設

浅田/アーサー
2013年に『血統BOUT』で白泉社ヤングアニマルの新人賞に入賞し商業誌デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)