認知症の親にどんな施設が合っている?
〜本人らしく、安心して暮らせる場所を選ぶために〜
1. 認知症の方に合う施設を選ぶポイント
認知症のあるご家族を支えるのは、心身ともに大きな負担です。
だからこそ、安心して任せられる施設を選ぶことがとても大切です。
施設選びのポイントは「安全」「対応力」「生活の質」。この3つを意識しましょう。
2. 認知症に対応している主な施設の種類
- グループホーム
少人数で家庭的な環境。認知症の方に特化しており、落ち着いた生活を送りやすい。 - 介護付き有料老人ホーム
24時間の介護体制があり、症状が進行しても長く住み続けられることが多い。 - 特別養護老人ホーム(特養)
要介護3以上で入居可能。費用は抑えられるが、入居待ちが長いケースも。 - 認知症対応型共同生活介護(地域密着型)
地域密着型で安心感があり、顔なじみの関係が築きやすい。
3. こんなサインがあれば施設の検討を
以下のような変化が見られたときは、施設入居を検討するタイミングかもしれません。
- 徘徊や夜間の不眠などで在宅介護が難しくなってきた
- 本人が日常生活を安全に送れなくなってきた
- 介護する側の心身の負担が大きくなっている
無理をする前に、専門的なケアを受けられる環境へつなぐことが、双方にとって最善の選択になることもあります。
4. 見学時にチェックしたいポイント
- スタッフの対応は穏やかで丁寧か
- 認知症ケアの経験や研修体制が整っているか
- 入居者が穏やかに過ごせている雰囲気か
- 安全対策(転倒防止・徘徊対策など)があるか
パンフレットだけで判断せず、実際に足を運んで現場の空気を感じることが大切です。
5. 最後に|「その人らしさ」を守る選択を
認知症になっても、「その人らしい暮らし」は大切にできます。
ご本人の性格や過去の生活スタイルに合った施設を選ぶことで、安心して笑顔で過ごせる日々が待っています。
ご家族だけで悩まず、専門家のアドバイスや見学を通じて、後悔のない選択をしていきましょう。