認知症の方が感じている「孤独」について──そばに人がいても、心はひとりぼっち
認知症の方は、まわりに家族や介護スタッフがいても
強い「孤独」を感じていることが少なくありません。
それは、ただ一人でいる寂しさとは少し違う、
理解されない不安や、取り残されたような気持ちから生まれるものです。
🌱孤独を感じる理由①「話が通じなくなった」と感じる瞬間
認知症が進むと、
・話した内容を忘れてしまう
・会話の流れについていけない
・うまく言葉が出てこない
こうしたことが増えていきます。
すると本人は、
「自分だけ取り残されている」
「誰にも分かってもらえない」
と感じやすくなります。
周囲に人がいても、
心の距離が広がってしまうことで孤独が深まるのです。
🌱孤独を感じる理由②「役割を失った」と思ってしまう
これまで当たり前にできていたことが、
・料理
・仕事
・家族の世話
・地域活動
少しずつできなくなると、
「自分はもう必要とされていない」
と感じてしまう方も多くいます。
役に立てているという実感が薄れることは、孤独感を強める大きな要因です。
🌱孤独を感じる理由③「不安をうまく伝えられない」
認知症の方は、
・不安
・怖さ
・混乱
を言葉で説明するのが難しくなります。
その結果、
怒ったり
泣いたり
落ち着かなくなったり
といった形で表に出ることがあります。
実はその裏には、
👉 「ひとりぼっちのような気持ち」
が隠れていることも多いのです。
孤独は、目に見えません。
でも、認知症の方の心には確かに存在しています。
🌼孤独をやわらげるためにできること
特別なことをしなくても、
小さな関わりが大きな安心につながります。
🍀① 話の内容より「気持ち」に寄り添う
忘れてしまっても、話がずれても、
❌ 正そうとしすぎない
⭕ 「そうなんだね」「うれしかったんだね」と気持ちを受け止める
理解してもらえたと感じることが孤独を減らします。
🍀② 役割をつくってあげる
小さなことで構いません。
・洗濯物をたたむ
・お茶を配る
・植物に水をあげる
「ありがとう、助かったよ」と伝えることで、
👉 自分は必要な存在だと感じられます。
🍀③ そばにいる時間を大切にする
会話がなくても、
・同じテレビを見る
・手を握る
・一緒に散歩する
「ひとりじゃない」という感覚が安心につながります。
🌿家族もひとりで抱え込まないで
認知症の方の孤独に向き合うのは、
家族にとっても心が疲れることがあります。
「ちゃんと寄り添えているだろうか」
「これでいいのだろうか」
と悩むのは、
それだけ大切に思っている証拠です。
完璧でなくて大丈夫。
そばにいようとする気持ちが、何よりの支えになります。
認知症があっても、
感じる心は変わりません。
孤独を感じることもあれば、
ぬくもりを感じて安心することもできます。
そのぬくもりを届けられる存在が、
家族や周囲の人なのです。
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