認知症の介護者の体験談「小さな『ありがとう』がもたらした大きな力」

 

認知症を抱える家族との関わりの中で、介護者として感じた愛情や成長、そして時に癒しをテーマにしています。

 

状況: 介護が続く中で、私はしばしば感情的に疲れ果ててしまうことがありました。母が認知症を患い、私は24時間体制でサポートしている状態だったので、日々の介護が本当にしんどく感じることが多かったのです。

 

体験談: ある日、母が何気なく「ありがとう」と言ってくれました。私が「何に対して?」と尋ねると、母は「あなたが毎日支えてくれて、ありがとう」と言ったのです。母は記憶が不安定でしたが、私がどれだけ頑張っているかを分かってくれていたんだと感じました。その一言が、私にとってどれほど大きな支えになったか計り知れません。

 

教訓: 認知症の患者は、記憶を失っていくかもしれませんが、感謝の気持ちや愛情を伝える力は残っていると実感しました。その一言で、私の疲れも吹き飛び、また介護を続ける力をもらったのです。