親が老人ホームに入所 今やるべき税金対策
Saito Makoto親御さんが老人ホームに入所した場合、税金面での対策をしておくと、将来的な負担を軽減できます。以下のポイントを確認し、必要な手続きを進めましょう。
1. 医療費控除の活用
老人ホームの費用の一部は「医療費控除」の対象になる可能性があります。
✅ 対象になる費用
- 介護付き有料老人ホームの「介護サービス費用」
- 特別養護老人ホームの「自己負担額」
- 医療機関と提携した施設の「医療費」
対策:
- 領収書をすべて保管する
- 確定申告で控除を申請する
2. 親の年金・資産の管理
老人ホーム入所後は、親御さんの年金や預貯金をどう管理するかが重要になります。
✅ チェックポイント
- 年金受給口座：振込口座を子どもが管理できるようにする（成年後見制度も検討）
- 不要な支出の整理：クレジットカードや光熱費の自動引き落としの見直し
対策:
- 口座の代理管理を検討（委任状の作成）
- 成年後見制度の利用（判断能力が低下している場合）
3. 固定資産税・不動産の整理
親御さんが自宅を持っている場合、空き家になる可能性があります。
✅ 検討すべき点
- 固定資産税：住まなくなっても課税される
- 売却 or 賃貸：空き家の管理コストを減らす
- 相続対策：子ども名義にするか、将来的にどうするか
対策:
- 「空き家の特例」（3,000万円の特別控除）を利用して売却
- 固定資産税の軽減措置を確認
- 不動産の活用方法を決める（賃貸・売却・管理委託）
4. 親の財産の相続対策
老人ホーム入所後、親の財産をどのように相続するかを考えておくと、相続税対策がスムーズになります。
✅ 相続税を減らすための対策
- 生前贈与：年間110万円以下なら贈与税なし
- 家族信託：親の資産を子どもが管理しやすくする
- 遺言書の作成：相続トラブルを防ぐ
対策:
- **「生前贈与」**を活用（計画的に資産を移転）
- **「家族信託」**を検討（不動産管理や預貯金の活用）
- **「遺言書」**を作成（公正証書遺言が望ましい）
5. 確定申告の準備
親御さんが施設に入ると、確定申告で還付を受けられる可能性があります。
✅ 確定申告すべき項目
- 医療費控除
- 住宅を売却した場合の税金
- 年金収入の申告
対策:
- 介護費用や医療費の領収書を整理
- 必要に応じて税理士に相談
まとめ
✅ 今すぐやるべきこと
- 医療費控除の準備（領収書を保管）
- 親の年金・資産の管理方法を決める（成年後見制度も検討）
- 固定資産税・不動産の処理を検討（空き家対策）
- 相続対策を進める（生前贈与・遺言書作成）
- 確定申告で還付を受ける
親御さんの状況によって適切な対策が異なりますので、必要に応じて税理士や行政機関に相談すると良いでしょう。
