特別養護老人ホームに入るデメリットがあるって本当ですか?
特別養護老人ホーム(特養)は、介護が必要な高齢者が安心して暮らせる施設として、多くの方に選ばれています。しかし、一方で「デメリットがあるのでは?」と気になる方もいるのではないでしょうか?この記事では、特養のデメリットについて分かりやすく解説します。
1. 特別養護老人ホームとは?
特養は、公的な介護施設で、要介護3以上の高齢者が対象となります。比較的費用が抑えられることや、介護サービスが充実していることが魅力ですが、いくつかの注意点もあります。
2. 特養の主なデメリット
① 入居待ちが長い
特養は人気が高く、特に都市部では数ヶ月〜数年の待機期間が発生することがあります。そのため、すぐに入居したい場合には不向きです。
② 介護度の高い人が優先される
基本的に要介護3以上でなければ入居できず、さらに介護度が高い人が優先されるため、要介護3でもすぐに入れない場合があります。
③ 自由度が低い
特養では、集団生活を送るため生活リズムが決められていることが多く、
- 食事の時間
- 入浴の回数(週2回程度が一般的)
- 外出の制限
など、自宅での生活と比べると自由度が低く感じることがあります。
④ 個室が少なく、相部屋が多い
特養には4人部屋などの相部屋が多く、プライバシーの確保が難しいことがあります。個室がある施設もありますが、費用が高くなりがちです。
⑤ 医療ケアが限定的
特養は介護施設であり、医療機関ではないため、医療ケアの範囲が限られています。
- 24時間の医療対応は難しい
- 常駐しているのは看護師で、医師は非常勤の場合が多い
そのため、持病がある方や医療的ケアが必要な方は、他の施設を検討する必要があることもあります。
3. 特養に向いている人・向いていない人
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
費用を抑えたい人 | すぐに入居したい人 |
要介護3以上で常に介護が必要な人 | 生活の自由度を重視したい人 |
集団生活に抵抗がない人 | 医療ケアが必要な人 |
4. まとめ
特別養護老人ホームは、費用を抑えながら手厚い介護を受けられる施設ですが、入居待ちが長い・自由度が低い・医療ケアが限定的といったデメリットもあります。入居を考える際は、自分や家族のライフスタイルに合っているかをよく検討し、他の選択肢も含めて慎重に判断しましょう。