サービス付き高齢者向け住宅の費用はどのくらい?

高齢になり、安心して暮らせる住まいを考えたときに「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」が選択肢に入る方も多いでしょう。しかし、気になるのはやはり費用ではないでしょうか? この記事では、サ高住の費用について分かりやすく解説します。

1. サ高住の費用の内訳

サ高住の費用は、大きく分けて以下のような項目に分かれます。

① 初期費用(敷金・入居一時金)

サ高住の多くは賃貸住宅のため、一般的な賃貸物件と同じように敷金が必要です。敷金の相場は、家賃の2〜3か月分程度が一般的です。入居一時金が必要な施設もありますが、不要なところも多く、施設によって異なります。

② 月額費用

毎月かかる費用には、次のようなものがあります。

  • 家賃:地域や設備によりますが、5万〜20万円程度が相場です。
  • 共益費:建物の維持管理費として、1万〜3万円程度かかることが一般的です。
  • サービス費:安否確認や生活相談などの基本サービスに対して、2万〜6万円程度かかります。
  • 食費(オプション):食事の提供を受ける場合、3食付きで4万〜7万円程度かかります。
③ その他の費用

サ高住では介護サービスを利用する場合、外部の介護保険サービスを利用することになります。そのため、介護が必要な場合は介護保険の自己負担分が別途発生します。

2. 費用の具体例

サ高住の費用は施設や地域によって異なりますが、具体的な例を挙げると以下のようになります。

費用項目 費用の目安
敷金 家賃の2〜3か月分
家賃 5万〜20万円
共益費 1万〜3万円
サービス費 2万〜6万円
食費(希望者のみ) 4万〜7万円
介護サービス(必要時) 介護保険の自己負担額

たとえば、月額15万円程度が平均的な費用と言われていますが、選ぶ施設や生活スタイルによって大きく変わります。

3. 介護施設との費用比較

サ高住とよく比較される介護施設との費用の違いを表にまとめました。

サ高住 介護付き有料老人ホーム
初期費用 敷金(家賃2〜3か月分) 入居一時金が必要な場合あり(数十万〜数百万円)
月額費用 15万〜30万円程度 20万〜50万円程度
介護サービス 外部サービスを利用 施設内で提供

サ高住は、自由度が高く自立した生活ができる反面、介護サービスが必要になると別途費用がかかる点に注意が必要です。

4. まとめ

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の費用は、住む場所や提供されるサービスによって異なりますが、月額15万円前後が一般的な相場です。自由な暮らしを維持しながら、安心できる環境を求める方にとって、サ高住は有力な選択肢のひとつです。自分に合った施設を選び、納得のいく住まい探しをしてみましょう。