「施設に入れてごめんね」と思っているご家族の方へ
介護をしてきた中で、最後に施設という選択をされたご家族の中には、
「もっと自宅で見てあげたかった」「申し訳ない気持ちがある」
そんな思いを抱えている方も多いのではないでしょうか。
でも、その気持ちは決して間違いでも、冷たいものでもありません。
今回は、施設を選ぶという決断が“やさしさ”であることを、丁寧にお伝えしたいと思います。
1. 施設を選んだのは、家族の愛情のかたち
「施設に入れた」という言葉には、どこか“突き放した”ような響きがあります。
でも実際には、
- 転倒や体調悪化が心配で、自宅では限界を感じた
- 家族の介護疲れで共倒れになりそうだった
- プロのケアでより安心な暮らしを届けたいと思った
それはすべて、「大切な人を守りたい」という想いからの決断です。
大丈夫です。
施設を選ぶことは、「手放すこと」ではなく
「新しい安心の形を一緒に見つけた」という選択です。
2. ご本人も「ありがとう」と感じているかもしれません
ご本人が無口になったり、寂しそうに見えると、「やっぱり無理に連れてきたのかな」と不安になることもあるかもしれません。
でも、時間が経つと笑顔が戻ったり、「ここ快適だよ」と言ってくれる方も多くいらっしゃいます。
ご家族の声:
「母がスタッフさんと楽しそうに話している姿を見て、心からホッとしました」
気づかないうちに、ご本人自身も「家族の決断」に感謝しているのかもしれません。
3. 「ごめんね」よりも「ありがとう」でつながる関係へ
大切なのは、施設に入ったあとも“寄り添い続ける気持ち”です。
- 定期的に顔を見せる
- 話を聞いてあげる
- 季節の変化や家族の話を伝える
それだけでも、ご本人にとってはかけがえのない“つながり”となります。
「ごめんね」ではなく、「ありがとう」と言い合える関係へ。
家族の形は、施設に入ってからも続いていきます。
4. あなたの選択は、きっと間違っていません
介護の正解は一つではありません。
誰かを大切に思うからこそ、悩み、迷い、そして決断する——
それが、どれほど深い愛情か、私たちは知っています。
どうか、あなた自身を責めないでください。
その選択は、ご本人と家族の未来を守る「やさしさ」だったのです。
まとめ|気持ちに寄り添うケアと環境を一緒に
私たちは、ご家族の思いや葛藤に寄り添いながら、安心できる場所を一緒に探していくパートナーでありたいと考えています。
「まず話してみたい」そんな気持ちで大丈夫です。
ご相談は無料です。