【シニアの健康】高齢者が朝ごはんを食べないときは?食欲がない朝の工夫

「朝になると食欲がない」「朝ごはんを食べずにお茶だけで済ませている」――高齢のご家族について、そんな心配はありませんか?

高齢になると、食欲の低下や噛む・飲み込む力の変化などから、食事量が少なくなることがあります。食事量の減少が続くと低栄養につながることもあるため、無理なく食べられる工夫が大切です。

高齢者が朝ごはんを食べないのはなぜ?

「朝は食欲がない」というだけでなく、さまざまな理由が隠れていることがあります。

  • 前日の夕食が遅く、朝になってもお腹が空かない
  • 入れ歯や歯の不調で、硬いものが食べにくい
  • 飲み込みにくさがあり、食事を避けている
  • 薬の影響や体調不良で食欲が落ちている
  • 一人暮らしなどで、食事を準備すること自体が負担になっている

厚生労働省も、高齢者の低栄養につながる要因として、食欲不振や口腔機能・嚥下機能の低下、薬剤の影響、生活環境などを挙げています。(厚生労働省「高齢者の低栄養予防」)

「朝ごはんを食べなさい」より、食べやすいものを少し

食欲がない高齢者に、いきなり「しっかり朝ごはんを食べて」と勧めても、負担になってしまうことがあります。

🌿 まずは「食べられるもの」から

おにぎり、トースト、バナナ、ヨーグルト、牛乳、スープなど、準備が簡単で食べやすいものを少量から始めてみましょう。

一度にたくさん食べられない場合は、朝食だけで必要な量を取ろうとせず、間食などを利用して1日の中で補う方法もあります。厚生労働省の介護予防マニュアルでも、1回の食事量が少ない場合には食事回数を増やし、間食をエネルギーやたんぱく質源として活用する方法が紹介されています。

朝食は「完璧」より「続けられる形」

朝から「ご飯・味噌汁・焼き魚・野菜……」と揃えるのが難しい日もあります。

たとえばこんな組み合わせ

🍌 バナナ+ヨーグルト
🍞 トースト+牛乳
🍙 小さなおにぎり+卵料理
🥣 スープ+豆腐+果物

食べやすさや好みに合わせながら、主食だけでなく、卵・魚・肉・豆類・乳製品などのたんぱく質を含む食品も取り入れていきましょう。

Q&A|高齢者の朝ごはんについて

Q. 朝ごはんを1日食べないだけでも心配ですか?

一度だけ食欲がないことよりも、食べない状態が続いているかを見ることが大切です。食事量の減少に加えて、体重減少や元気がない状態などが続く場合は、医療機関や管理栄養士などに相談しましょう。

Q. 食欲がないとき、水分だけでもいいですか?

食事が取れない状態が続く場合は、水分だけで済ませ続けるのではなく、原因を確認することが大切です。特に食欲低下、体重減少、飲み込みにくさなどがある場合は、早めに専門家へ相談しましょう。

「食べない」を責めず、原因を探す

高齢者の朝ごはんは、「毎日きちんと食べる」ことだけを目標にする必要はありません。

なぜ食べられないのか、何なら食べられるのかを一緒に考えることが、食事を続けるための第一歩です。食欲低下が長く続く場合には、単なる「朝食抜き」と考えず、体調や口腔・嚥下機能なども含めて確認してみましょう。

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※食欲低下や体重減少、飲み込みにくさなどが続く場合は、自己判断せず医療機関などにご相談ください。