寝たきりの人の気持ちとは?家族が知っておきたい心の変化と接し方
寝たきりになった高齢者を介護していると、「本人は何を考えているのだろう」「つらい思いをしていないだろうか」と気になることがあります。
身体を自由に動かせない状態になると、生活だけでなく気持ちにもさまざまな変化が起こることがあります。今回は、寝たきりの人の気持ちを考えるうえで知っておきたいことと、家族ができる接し方について解説します。
寝たきりになると、どんな気持ちになる?
寝たきりになる原因は、病気やけが、加齢など人によってさまざまです。そのため、気持ちも一人ひとり異なります。
感じることがある気持ち
- 思うように動けないことへのつらさ
- 家族や周囲に迷惑をかけているという申し訳なさ
- これからの生活に対する不安
- 以前できていたことができない寂しさ
- 人と話したり外出したりする機会が減る孤独感
一方で、「家族がそばにいてくれて安心する」「今の生活の中にも楽しみがある」と感じている方もいます。寝たきりだからといって、必ずしも毎日をつらく感じているとは限りません。
家族ができる大切な接し方
① 普段どおりに話しかける
介助が必要になると、つい「お世話をする側・される側」という関係になりがちです。しかし、本人にとって家族との会話は大切なコミュニケーションです。
「今日は天気がいいね」「何が食べたい?」など、特別な話題でなくても構いません。本人の意思を確認しながら会話することを心がけましょう。
② 本人の「できること」を大切にする
すべてを家族が先回りしてしまうと、本人が自分で選んだり決めたりする機会が少なくなります。
「どちらの服がいい?」「何を食べたい?」など、小さなことでも本人に選んでもらうことは、自分らしく過ごすための大切な機会になります。
③ スキンシップや声かけも大切に
手を握る、目を見て話す、名前を呼ぶなど、安心感につながる関わり方もあります。反応が少ない場合でも、本人の様子を見ながら声をかけてみましょう。
家族だけで抱え込まないことも大切です
寝たきりの高齢者の介護は、身体的にも精神的にも家族の負担が大きくなることがあります。「自分が頑張らなければ」と思いすぎず、介護保険サービスや高齢者施設など、利用できる支援を検討しましょう。
よくある質問
Q. 寝たきりの人は何も分からないのでしょうか?
A. 反応が少ないからといって、理解できていないとは限りません。状態には個人差があるため、本人の反応を確認しながら普段どおりに話しかけることが大切です。
Q. 介護が大変になったら施設を考えてもいい?
A. もちろんです。高齢者施設には、介護が必要な方を受け入れている施設もあります。本人の状態や医療・介護の必要性、家族の負担などを考えて検討しましょう。
寝たきりの高齢者も「その人らしい生活」を
寝たきりになると、できないことが増える一方で、本人の気持ちや楽しみまでなくなるわけではありません。
家族との会話、好きな音楽、食事、季節を感じる時間など、今できる楽しみを大切にすることが、安心した生活につながります。
高齢者施設選びもご相談ください
「寝たきりになった親を自宅で介護し続けるのが難しい」「どんな高齢者施設なら安心して暮らせる?」など、施設選びに迷ったときは、一人で抱え込む必要はありません。
ご本人の状態やご家族の希望を伺いながら、無理のない住まい選びを一緒に考えていきます。
※介護や健康状態については個人差があります。具体的な対応については、主治医やケアマネジャーなど専門職にもご相談ください。

