認知症の困った行動⑪昼夜逆転してしまう原因と整え方

夜に眠らないからといって、強く「寝て」と促しても逆効果になることがあります。

本人は「なぜ寝なければいけないのか」が分からず、不安や抵抗感が強くなるためです。

まずは“昼の過ごし方”を見直すことが重要です。


■ 生活リズムを整えるための工夫

少しずつ整えることがポイントです。

① 朝はしっかり光を浴びる

朝日を浴びることで体内時計がリセットされます。

カーテンを開けるだけでも効果があります。

② 昼間の活動量を増やす

  • 散歩
  • 軽い体操
  • 家事の手伝い

体を動かすことで、自然な眠気につながります。

③ 昼寝は短時間にする

長時間の昼寝は夜の睡眠を妨げます。

できれば30分以内に調整しましょう。

④ 夜は落ち着ける環境に

  • 照明を少し暗くする
  • テレビの音量を下げる
  • 刺激を減らす

「夜=休む時間」と感じられる環境を作ります。

⑤ 安心できる声かけ

夜に不安が強くなる場合は、

  • 「大丈夫ですよ」
  • 「一緒にいますよ」

といった安心の言葉が効果的です。


■ 家族だけで抱え込まないことが大切

昼夜逆転は、介護する側の睡眠も奪い、心身の負担が非常に大きくなります。

無理を続けてしまうと、共倒れになってしまう可能性もあります。

  • デイサービスの利用
  • ショートステイ
  • 訪問介護の活用

外部サービスを取り入れることで、リズム改善のきっかけにもなります。


■ 施設という選択肢

昼夜逆転が続くと、ご家族の負担は想像以上に大きくなります。

老人ホームでは、

  • 日中の活動プログラムが充実
  • 規則正しい生活リズム
  • 夜間もスタッフが対応

といった環境により、自然と生活リズムが整いやすくなります。

認知症の方の生活リズム調整にも慣れているため、改善が見られるケースも多くあります。


■ まとめ

昼夜逆転は、認知症による自然な変化のひとつです。

無理に夜寝かせるのではなく、昼間の過ごし方を整えることが改善のカギになります。

そして何より大切なのは、介護する側が無理をしすぎないことです。

必要に応じて周囲の力を借りながら、無理のない形を選んでいきましょう。


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