父が“施設は嫌だ”と言ったとき、私が返した言葉

「施設には入りたくない」──
介護を考えるご家庭で、よく聞かれる言葉です。
私の父もそうでした。
ある日、私が「そろそろ施設を考えようか」と言ったとき、
父は少し怒ったような顔で言いました。「俺はまだ大丈夫だ。施設なんてごめんだ。」その瞬間、私の胸にチクリと刺さるものがありました。
でも、同時に気づいたのです。
“嫌だ”という言葉の奥には、「不安」や「寂しさ」があるのだと。


◆ 「嫌だ」の本音は、“知らない世界への不安”

多くの方が「施設は寂しい」「自由がなくなる」と思っています。
でも、実際に見学してみると、昔とはまったく違う雰囲気のところも増えています。

  • 明るくて清潔感のある居室
  • 家庭的な食事
  • 趣味やレクリエーションを楽しむ時間
  • 同世代の仲間との会話や笑顔

父も最初は頑なでしたが、パンフレットや写真を見せながら話しているうちに、
「意外と楽しそうだな」と少しずつ表情がやわらいでいきました。


◆ 私が父に返した言葉

私はこう言いました。

「お父さんが“嫌だ”と思う気持ちはわかるよ。
でも、私はお父さんに“安心して暮らしてほしい”の。」

「私が一人で介護を続けるよりも、プロの人たちが支えてくれる方が、
お父さんもきっと快適に過ごせると思うんだ。」

そう伝えたら、父はしばらく黙っていましたが、
少しして、ポツリとこう言いました。

「お前がそう思うなら、見に行くだけ行ってみようか。」

その言葉を聞いたとき、涙が出そうになりました。
「納得してもらう」ことよりも、「気持ちを受け止めて話す」ことが大切なんだと、心から感じました。


◆ 家族の気持ちも大切にしながら、一緒に選ぶ

施設選びは、本人だけでなく家族にとっても大きな決断です。
だからこそ、焦らずに時間をかけて話し合うことが大切です。

  • 本人の「やりたいこと」や「好きなこと」を中心に考える
  • 見学して“空気”を感じる
  • スタッフとの相性や雰囲気も重視する

「施設=終わり」ではなく、
「新しい暮らしの始まり」だと思えるように、
一歩ずつ寄り添いながら進めていきたいですね。


◆ まとめ:心を通わせる“対話”からすべてが始まる

「施設は嫌だ」と言う親の言葉には、たくさんの想いが込められています。
否定せず、まずは「そう感じるんだね」と受け止めてみましょう。
話し合いの中で、お互いに安心できる道が見えてきます。

そしてもし、少しでも前向きな気持ちになれたら、
実際に施設を見学してみるのがおすすめです。
百聞は一見にしかず──きっと、新しい安心が見つかります。

ご家族の想いに寄り添いながら、最適な施設をご紹介しています。
安心して暮らせる環境を一緒に見つけませんか?