認知症高齢者の日常生活自立度とは?

 

認知症の高齢者がどのくらい自立して生活できるかを表す指標が「認知症高齢者の日常生活自立度」です。これは、介護がどの程度必要なのかを判断するために使われます。

認知症高齢者の日常生活自立度の分類

この指標は、認知症の進行度に応じて5段階(Ⅰ~M)に分けられています。以下の表で、それぞれの状態と生活の様子を詳しく説明します。

ランク 状態 生活の様子
ほぼ自立 普通に生活できるが、少し物忘れがある。日常生活に大きな支障はなく、外出も可能。
見守りが必要 家の中では自立しているが、外出時に迷うことがある。家事や買い物で助けが必要な場合がある。
介護が必要 生活に支障があり、昼夜問わず誰かの助けが必要。徘徊や物忘れが激しく、介護者の見守りが欠かせない。
ほぼ寝たきり 自分で動けず、食事・排泄・着替えなどすべての介護が必要。ベッドで過ごす時間が長くなる。
M 特別な対応が必要 重い精神症状(幻覚・妄想など)や、身体的な合併症があり、専門的な医療や介護が必要。

どんな場面で使われる?

この指標は、以下のような場面で使われます。

介護サービスを受けるときの目安 → どのくらいの介護が必要かを判断 ✔ 施設入居の基準を決める参考 → グループホームや介護施設の入居要件の確認 ✔ 家族が介護の方針を考えるときの判断材料 → 自宅介護か施設介護かを決める参考に

例えば、認知症対応型グループホームでは「Ⅱ以上」の方が対象になることが多いです。進行度を知ることで、適切な介護サービスを選ぶ手助けになります。

まとめ

「認知症高齢者の日常生活自立度」は、認知症の進行度を5段階で分けたものです。早めに状態を把握し、必要な介護やサポートを考えることが大切です。家族や介護者が適切な対応をするためにも、ぜひ参考にしてみてください!