認知症ケア 不安な夜の過ごし方 ――眠れない・落ち着かない時間に寄り添う工夫

夜になると、認知症の方が

・そわそわする
・眠れない
・「帰りたい」と言い出す
・不安そうな表情になる

こうした様子に悩んでいるご家族はとても多いです。

昼間は穏やかでも、夜になると不安が強くなる――
これは認知症によく見られる変化のひとつです。

今回は、不安な夜を少しでも安心して過ごすための工夫を、やさしくご紹介します。

🌿 なぜ夜になると不安が強くなるの?

認知症の方が夜に落ち着かなくなる理由には、いくつかあります。

● 周囲が暗くなり、見えにくくなる
● 時間の感覚が分からなくなる
● 疲れがたまり脳が混乱しやすくなる
● 昼夜逆転の影響

特に「今がいつなのか分からない」状態は、大きな不安につながります。

その結果、
「ここはどこ?」
「家に帰らなきゃ」
と感じてしまうのです。

🌙 安心できる夜の環境づくり

まず大切なのは、不安を感じにくい空間を整えることです。

・部屋を真っ暗にしすぎない

足元灯や間接照明で、やさしく明るさを保ちましょう。

・時計やカレンダーを見える場所に

「今は夜」「今日は〇日」と分かるだけで安心につながります。

・見慣れた物をそばに置く

写真、愛用の毛布、ぬいぐるみなどが心を落ち着かせます。

🌿 夜の不安をやわらげる声かけ

言葉ひとつで、不安が和らぐこともあります。

おすすめの声かけ例:

・「ここは安心できる場所ですよ」
・「そばにいますから大丈夫ですよ」
・「今日はもう夜だから、ゆっくり休みましょうね」

否定したり説明しすぎたりせず、
安心を伝える言葉を繰り返すことがポイントです。

🫖 寝る前の習慣で気持ちを落ち着かせる

毎晩同じ流れを作ると、体と心が「そろそろ休む時間」と覚えていきます。

おすすめの習慣:

🌿 温かい飲み物(カフェインなし)
🌿 やさしい音楽
🌿 照明を少し落とす
🌿 ゆっくりした会話

特別なことではなく、穏やかな時間を一緒に過ごすことが大切です。

🌙 それでも眠れないときは無理をしない

「早く寝かせなきゃ」と焦ると、
その気持ちが伝わり、余計に不安になることもあります。

眠れない夜は、

・静かに座って過ごす
・話を聞く
・手を握る

それだけでも十分なケアです。

「眠れなくても安心して過ごせている」
それが何より大切なのです。

🌿 介護するあなたも大切に

夜の対応はとても疲れます。
頑張りすぎてしまう方が本当に多いです。

完璧にしようとしなくて大丈夫。
できる範囲で、寄り添えば十分です。

そして、ひとりで抱え込まないことも大切です。

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無理のない介護の形を、一緒に考えていきましょう。