認知症の周辺症状とは何ですか?
認知症の周辺症状(または行動・心理症状)は、認知症そのものの認知機能の低下に加えて現れる、感情や行動に関する症状です。これらの症状は、認知症の進行や個人の状況に応じて異なり、生活の質に大きな影響を与えることがあります。
具体的には、以下のような症状が含まれます:
- 不安や焦燥: 環境の変化や忘れ物が増えることによって、不安や焦燥感を感じることがあります。
- 抑うつ: 気分が落ち込む、興味を失うなどの症状が見られることがあります。
- 攻撃性: 自分や他人に対して攻撃的な行動を取ることがあります。
- 幻覚や妄想: 実際には存在しないものを見たり、考えたりすることがあります。
- 夜間の興奮: 夜間に覚醒し、不安や混乱を伴う行動が見られることがあります(夜間せん妄)。
- 迷子になる: 外出時に道に迷うことが増え、帰れなくなることがあります。
- 反復行動: 同じ行動や質問を繰り返すことがあります。
- 自発的な行動の低下: 日常生活の活動に対する意欲が低下することがあります。
これらの症状は、認知症の種類や進行度、個人の性格、環境などによって異なるため、適切な対応とケアが必要です。医療専門家と連携して、症状に合った対策を講じることが重要です。