認知症になった時の治療やケアに必要な費用はどのくらい?
認知症は高齢者にとって大きな課題の一つであり、治療や介護にはさまざまな費用がかかります。では、実際にどのくらいの費用が必要になるのでしょうか?この記事では、認知症の治療やケアにかかる費用について詳しく解説します。
🏥 認知症の治療にかかる費用
1. 診察・検査費用
認知症の診断には、脳のMRI検査・CT検査、心理テストなどが必要になります。
- 初診時の診察・検査費用:約5,000円〜30,000円
- MRI・CT検査費用:約10,000円〜30,000円(保険適用後の自己負担額)
2. 薬代
認知症の進行を遅らせるための薬が処方されることが多いです。
- 抗認知症薬(アリセプト、メマリーなど):月5,000円〜15,000円
※薬代は保険適用後の自己負担額で、使用する薬や投薬量によって異なります。
3. 通院・在宅医療費
- 定期的な診察・リハビリ:月3,000円〜10,000円
- 訪問診療(医師が自宅に来る場合):1回7,000円〜10,000円(自己負担額)
🏡 介護にかかる費用
1. 在宅介護の場合
認知症の方が自宅で生活する場合、介護サービスの利用が必要になります。
- デイサービス(通所介護):月10,000円〜30,000円(介護保険適用後の自己負担額)
- 訪問介護(ヘルパー利用):月5,000円〜50,000円
- 介護用品(おむつ・介護ベッドなど):月5,000円〜20,000円
2. 施設入居の場合
認知症が進行し、自宅での生活が難しくなった場合、介護施設への入居を検討することになります。
- 特別養護老人ホーム(特養):月50,000円〜100,000円(要介護3以上)
- 介護付き有料老人ホーム:月150,000円〜300,000円
- グループホーム(認知症対応型施設):月100,000円〜200,000円
入居時には、**入居一時金(0円〜数百万円)**が必要になる場合もあります。
💰 費用を抑えるための制度
認知症の治療・介護費用は決して安くありませんが、以下の制度を利用することで負担を軽減できます。
✅ 介護保険
- 要介護認定を受けると、介護サービスの費用が1〜3割負担で利用可能
- 介護保険適用のデイサービス、訪問介護、施設入居が可能
✅ 高額介護サービス費制度
- 介護費用の自己負担額が一定額を超えた場合、超過分が払い戻される
✅ 医療費控除
- 年間10万円以上の医療費は確定申告で一部還付される
- 認知症関連の治療費や介護費も対象
📌 まとめ
認知症の治療や介護には、月数千円〜数十万円の費用がかかることが分かります。特に、施設入居になると負担が大きくなるため、早めの準備や公的制度の活用が重要です。
家族だけで抱え込まずに、介護保険や支援制度を活用しながら、無理のない介護を続けていくことが大切です。