行方のわからない認知症高齢者等を探したい!
行方がわからなくなった認知症高齢者を探す際は、迅速かつ効率的に行動することが重要です。以下の手順を参考にしてください。(参考サイト:厚生労働省HP 行方のわからない認知症高齢者等をお探しの方へ)
1. 最初に確認すべきこと
- 家の中や周囲を再確認
家の中や庭、近所を再度よく確認し、外出している可能性がある場合は、近隣の家や知人にも尋ねてみましょう。 - 出発時の状況を把握
外出の際にどこに行く予定だったのか、服装や持ち物(財布、携帯電話など)を確認します。
2. 警察に連絡
- 早急に警察に通報
認知症の高齢者が行方不明になった場合、すぐに最寄りの警察署に連絡しましょう。認知症の人は道に迷いやすく、危険にさらされる可能性が高いため、速やかな対応が求められます。- 通報時に提供する情報:
- 行方不明者の名前、年齢、性別、特徴(服装、外見、身長、体型など)
- 最後に見かけた場所や時間、外出した理由
- 認知症の症状や行動特徴(例:特定の場所に行きたがる、言葉が通じないなど)
- 連絡先
- 通報時に提供する情報:
- 行方不明者届を提出
警察に行方不明届を提出することで、捜索活動が正式に始まります。
3. 自治体への相談
- 地域包括支援センターに連絡
地域包括支援センターでは、認知症高齢者の行方不明時に適切な支援やアドバイスを受けることができます。また、地域内での捜索支援なども行っている場合があります。 - 認知症高齢者を守るための取り組み
いくつかの自治体では、認知症高齢者の行方不明に備えて、GPSを使った見守りサービスを提供しています。もしそのようなサービスに加入していれば、すぐに活用できます。
4. 広報を通じて情報を拡散
- 周辺地域にチラシやポスターを配布
行方不明者の写真や特徴、行方不明になった場所などの情報を記載したチラシを作成し、地域の施設や公園、駅など人が集まりやすい場所に掲示します。 - SNSで情報拡散
FacebookやTwitterなどのSNSを利用して情報を広げることで、地域の多くの人々に早く状況を伝えることができます。特にハッシュタグを使って拡散する方法が効果的です。
5. 防犯カメラの確認
- 周辺の防犯カメラ映像を確認
行方不明者がどこに向かったかの手がかりとして、近隣の商業施設や交差点に設置された防犯カメラ映像を確認することも有効です。警察が調査する場合がありますので、指示に従いましょう。
6. 親族や友人に連絡
- 親戚や友人にも連絡
家族や親しい友人に連絡し、行方不明者が以前に連絡を取ったり訪れた可能性がある場所を尋ねてみます。また、近隣の病院や施設にも連絡してみてください。
7. 認知症の高齢者を探すための地域支援サービス
- 「あんしん見守りネット」などの地域ネットワーク
一部の地域では、認知症高齢者の行方不明に備えて「あんしん見守りネットワーク」や「SOSネットワーク」などが設けられており、地域住民と連携して早期発見に努めています。このようなネットワークに参加している場合は、迅速に連絡を入れましょう。
8. GPSでの追跡
- 認知症高齢者の見守りサービスの活用
あらかじめ認知症高齢者が持つ携帯端末や服にGPS装置を取り付けている場合、その位置情報を元に行方を追跡できます。これらの装置は地域で提供されている場合もあるので、事前に利用しておくことが望ましいです。
9. メンタルヘルスへの配慮
- 捜索活動中の家族や周囲のサポート
行方不明者の家族や親族は、大きなストレスや不安にさらされることが多いため、心のケアも重要です。地域包括支援センターや福祉施設に相談して、必要なサポートを受けることも検討してください。
まとめ
認知症高齢者が行方不明になると、早期に対応し、地域全体で協力して捜索を行うことが非常に重要です。警察や地域支援センターに速やかに連絡し、広報活動を通じて情報を広げることで、早期に発見できる可能性が高くなります。また、事前に見守りサービスやGPSを活用するなど、予防策を講じることも大切です。