エンディングノート おすすめの書き方は?
エンディングノートを書く際は、ただ情報を整理するだけでなく、自分の気持ちや考えをしっかりと伝えることが大切です。以下は、わかりやすく、丁寧な書き方のポイントをいくつかご紹介しますね。
1. 自分の基本情報を整理する
まずは自分の基本的な情報から始めましょう。これにより、家族や大切な人が後で困ることを防げます。
- 名前、住所、生年月日
- 連絡先
- 重要な番号(銀行、保険、パスワードなど)
これらの情報を記入することで、後々必要なときにすぐに確認できるようになります。
2. 大切な人へのメッセージを書く
エンディングノートは、あなたが残したい言葉や感謝の気持ちを伝える大切な場所です。
- 家族や友人へのメッセージ
自分がどれだけ感謝しているか、どんな思い出があるか、伝えたいことがあれば書いておくと良いでしょう。手紙のように、心のこもった言葉で書くことがポイントです。 - 後悔していることや伝えたかったこと
もし、今伝えておきたいけれど言えなかったことがあれば、遠慮せず書いておくと、後に残された人たちが少しでも心の整理をしやすくなります。
3. 財産や遺言に関すること
大事なのは、財産や遺産の分け方です。誰に何を渡したいのかを整理しておくと、後で争いを避けやすくなります。
- 財産のリスト
家、車、貯金、保険、年金など、資産を項目ごとに書き出して、誰に渡すかを明記します。例えば、「家は○○さんに」など、具体的に書いておくと、後々分かりやすいです。 - 遺言
遺言がある場合は、その内容も簡潔に記録しておきます。どんな形で遺言を残すか(公正証書、手書き、証人の有無など)も記載しておくと良いでしょう。
4. 医療・介護に関する希望
医療や介護の希望は、後に家族や医療従事者が迷わないようにしておくと良いです。
- 延命治療に対する希望
延命措置を希望するか、しないか、または「人工呼吸器をつけないでほしい」など、具体的な希望を記載します。 - 葬儀の希望
どんな葬儀を希望するか、場所や形式、参列者、宗教的な儀式の有無など、細かい希望があれば書いておきます。 - 献体や臓器提供の希望
もしある場合、献体や臓器提供についての意向も記載しておくと良いでしょう。
5. 自分の思い出や人生の総括を書く
人生の節目となった出来事や、大切にしている価値観を振り返るのもエンディングノートの良いところです。
- 人生で大切にしてきたこと
これまでの人生で何を大切にしてきたか、どんな価値観を持っているかを簡単に書いておくと、自分らしさが伝わります。 - 思い出の写真やメッセージ
思い出の場所や大切な出来事についても書いておくと、家族や友人が後でその背景を知ることができ、より深く理解してもらえます。
6. 葬儀やお墓に関する希望
最後に、葬儀やお墓についての希望も書いておくと家族が悩まずに済みます。
- 葬儀の形式や場所
例えば、「直葬(火葬だけ)でお願いしたい」「小規模な葬儀にしてほしい」といった希望を記入します。 - お墓や散骨の希望
お墓をどこに作ってほしいか、あるいは散骨を希望する場合、その場所などを記載しておきます。
書く際のポイント
- 簡潔に、わかりやすく
エンディングノートは、後で読んだときに分かりやすいことが大切です。文章が長くなりすぎないように心がけましょう。 - 心情を込める
ただの指示書ではなく、自分の気持ちや思いを伝えることも大切です。例えば、「ありがとう」という一言でも、その人にとっては大きな意味を持つことがあります。 - 定期的に更新する
エンディングノートは一度書いたら終わりではなく、時間が経つと考え方や状況が変わることもあります。定期的に見直して、必要に応じて内容を更新しておきましょう。
以上のように、エンディングノートは自分らしさを大切にしながら、家族や大切な人への思いを伝える大切な手段です。少しずつ書き進めていけば、必ず役立つものになりますよ。