そもそもなぜ認知症は増加しているのですか?
なぜ認知症は増加しているのか?
近年、認知症の患者数が世界的に増加しています。日本でも、高齢者の5人に1人が認知症になると予測されており、大きな社会問題となっています。では、なぜ認知症の人が増えているのでしょうか?その理由を分かりやすく説明します。
1. 高齢化の進行
認知症が増加している最大の理由は 「高齢化」 です。
- 認知症の主な原因であるアルツハイマー病や脳血管性認知症は、加齢とともに発症リスクが高まる ため、長生きする人が増えれば、それだけ認知症の人も増えます。
- 日本は世界でもトップクラスの長寿国で、平均寿命が延びたことで、認知症になる人も増えている のです。
2. 生活習慣の変化
食事や運動、ストレスの影響も認知症の増加に関係しています。
✅ 食生活の欧米化
- 高脂肪・高カロリーな食事が増え、生活習慣病(高血圧・糖尿病など)のリスクが高まっています。
- これらの病気は 脳の血流を悪くし、認知症の原因になる ことがわかっています。
✅ 運動不足
- 運動は脳の血流を促し、記憶をつかさどる 「海馬」 を活性化させる働きがあります。
- しかし、現代のライフスタイルでは デスクワークや車移動が増え、運動不足になりがち です。
✅ ストレスや社会的孤立
- 過度なストレスは脳にダメージを与え、認知症リスクを高めると言われています。
- また、核家族化や一人暮らしの増加により、社会とのつながりが減り、孤独が認知症リスクを高める という研究もあります。
3. 医療の進歩と認知症の認知度向上
- 昔は「物忘れ」や「ボケ」とされていた症状が、今では「認知症」と診断されるようになった ため、認知症患者が増えているように見える面もあります。
- MRIやPETなどの脳の画像診断技術が進化し、早い段階で認知症が発見されるようになった ことも影響しています。
4. 環境要因(大気汚染・化学物質)
近年、大気汚染や農薬、食品添加物などの影響が脳に悪影響を与える可能性が指摘されています。
- 例えば、PM2.5(微粒子状物質)や一酸化炭素などの汚染物質が脳に炎症を引き起こし、認知症リスクを高める可能性がある と言われています。
- ただし、これらの研究はまだ進行中で、確実な因果関係ははっきりしていません。
まとめ:認知症は避けられないのか?
認知症が増加している主な原因は 高齢化 ですが、生活習慣や環境要因も大きく関係 しています。つまり、生活習慣を改善することで、認知症のリスクを減らせる可能性がある ということです!
- バランスの取れた食事
- 適度な運動
- 良質な睡眠
- 社会とのつながりを持つ
これらを意識することで、認知症のリスクを減らし、健康な脳を維持することができます。今からできることを少しずつ取り入れていきましょう!