【シニアの健康】“発酵食品”で心まで前向きに──幸せホルモンを増やす食べ方
■ 幸せホルモン“セロトニン”とは?
私たちの気分を安定させ、前向きな気持ちを保つために欠かせないのが「セロトニン」というホルモン。 セロトニンが不足すると、落ち込みやすくなったり、イライラしやすくなったりします。
このセロトニンをつくる材料が、実は腸内環境に深く関係しています。 腸には「第2の脳」と呼ばれるほど神経が多く集まっており、幸せホルモンの約90%が腸で作られているんです。
■ 発酵食品が心を整える理由
発酵食品には、乳酸菌や納豆菌、麹菌などの善玉菌がたっぷり含まれています。 これらの菌が腸内環境を整えることで、セロトニンの生成をサポートし、結果的に「心の安定」にもつながると考えられています。
たとえば、こんな食品がおすすめです:
- 味噌汁(毎朝一杯で腸を元気に)
- 納豆(良質なたんぱく質とビタミンB群も豊富)
- ヨーグルト(腸の善玉菌を増やす代表選手)
- ぬか漬け(乳酸菌がたっぷり)
- 甘酒(“飲む点滴”と呼ばれるほど栄養満点)
特に日本の伝統的な発酵食品は、塩分を控えめにすれば、毎日の食卓に安心して取り入れられます。
■ 幸せホルモンを増やす食べ方のコツ
発酵食品をとるときは、「毎日少しずつ」「いろいろな種類」を意識するのがポイントです。
◎ 食べ方のポイント
- 味噌汁は具だくさんにして、野菜も一緒にとる
- ヨーグルトは果物やオートミールと組み合わせて腸を刺激
- 納豆は朝食に取り入れて1日のエネルギー源に
- 夕食に甘酒を少量飲むと、リラックス効果も
発酵食品は、続けることで体が少しずつ変化します。 「最近、なんだか気持ちが明るい」「体の調子がいい」と感じるようになったら、それが“腸からのサイン”かもしれません。
■ 無理なく続けて「心も体も軽やか」に
「腸が元気だと、心も元気になる」──これは、シニア世代の健康づくりにもぴったりの考え方です。 毎日の食卓に少しずつ発酵食品を加えて、心と体のバランスを整えていきましょう。
家族で同じ食卓を囲みながら、自然と笑顔が増える。そんな「発酵ライフ」は、健康長寿への第一歩です。
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